「朝起きると顎が痛い」「口を開けるとカクッと音がする」──そんな違和感を感じたことはありませんか?もしかすると、それは顎関節症(がくかんせつしょう)のサインかもしれません。ストレスや歯ぎしり、食いしばりなど、知らず知らずのうちに顎に負担をかけていることがあります。放っておくと痛みが強くなったり、口が開けづらくなることも。
朝に顎が痛むのはなぜ?考えられる原因を解説
歯ぎしりや食いしばりによる筋肉のこわばり
「朝起きると顎が痛い」「口のあたりが重だるい」…こうした違和感は、顎関節症の初期症状である可能性があります。そして、その背後には「歯ぎしり」「食いしばり」といった習慣的な力のかけ方が隠れているケースが多いです。
顎骨に500〜1,000kgほどの荷重がかかるといわれています。
▼特に次のようなサインがある場合は要注意です。
このような症状が見られる場合、歯ぎしり・食いしばりが顎関節にストレスをかけている可能性があります。なお、歯ぎしり・食いしばりの習慣は「上下の歯が接触している時間が長い」「噛む筋肉が過剰に活動している」ことで、顎の関節や筋肉に慢性的な緊張状態を生み出します。
睡眠中の噛みしめ癖とストレスの関係
睡眠中の歯ぎしり・噛みしめ(ブラキシズム)は、無意識に顎へ強い力を加えます。ストレスによって自律神経が乱れると、交感神経が優位になり筋肉が緊張しやすくなります。特に就寝時に交感神経が優位になることで筋肉が緊張し、上下の歯が強く接触したり、強く噛みしめたりすることが増えます。
▼結果として、睡眠の質が低下し、次のような悪影響が出やすくなります。
- 朝起きてもスッキリしない
- 顎だけでなく、頭痛・肩こり・首こりが出る
- 食事時に顎が疲れていると感じる
たとえば、歯ぎしり・食いしばりを放置しておくと、顎関節だけでなく「睡眠そのもの」が悪影響を受けるケースもあります。
噛み合わせのズレが顎に与える負担
もうひとつ見逃せない原因が、「噛み合わせ(咬合)」のズレです。上下の歯が本来の位置で噛み合っていないと、顎の筋肉や関節に余分な力が加わり、顎関節症を引き起こすリスクが高まります。例えば、歯ぎしりの原因に「噛み合わせの不具合」が9割以上という説もあります。
▼噛み合わせが狂うことで起こりやすい症状としては
- 左右どちらかだけで噛む癖がある
- 食事中に「どこで噛んでるか分からない」感じがする
- 歯並びが変わってきた気がする・詰め物が外れやすい
こうした状態が続くと、顎の関節(耳の前あたり)に不自然な力がかかり、朝起きたときに「顎がガクガクする」「口が開けづらい」という症状として出てきます。
寝具や姿勢による首・肩の緊張も影響
意外かもしれませんが、寝ている間の姿勢や寝具も「朝起きて顎が痛い」原因として無視できません。顎や首・肩の筋肉は互いに連動しており、寝姿勢が悪いと筋肉に無駄な力が入り、顎関節に余計な負担がかかります。 寝具の高さや硬さを見直すことも、顎の痛みを軽減するセルフケアの一つです。
▼よくある事例として挙げられるものはこちら
- 枕が高すぎて首が前に出ている → 頭が前傾し顎が引かれた状態に
- うつ伏せ寝で顔を横に向けて寝ている → 顎が横方向に負荷を受けやすい
- 硬すぎるマットや布団で肩が浮き、首・肩に緊張が残ったまま朝を迎える
こうした状況では、寝ている間に「顎・首・肩」が連鎖的に緊張し、起床時に「顎がこわばっている」「顔の横や耳の前に張りを感じる」という症状につながることがあります。
自宅でできる簡単セルフチェック方法
以下のチェックに複数該当する場合、顎関節症の可能性があります。
| チェック項目 | 状況 |
| 朝起きて顎がこわばっている | 顎の筋肉緊張が残っている |
| 口を開けるとカクカク音がする | 顎関節に負担がかかっている |
| 指3本が縦に入らない | 開口制限の可能性 |
| 噛むと痛みがある | 咬合の不調または筋緊張 |
| 頭痛・肩こりがある | 顎由来の全身影響の可能性 |
歯ぎしり・くいしばりの種類と顎関節への影響
歯ぎしり(グラインディング)|睡眠中の無意識な圧力が関節をすり減らす
- 「ギリギリ」とこすり合わせる動きが筋肉と関節円板を摩耗させる
- 朝の顎のだるさや肩こりがサイン

くいしばり(クレンチング)|日中のストレスで関節を圧迫
- 無意識にグッと噛みしめていることが多く、自覚しづらい
- 筋肉の緊張や関節痛を引き起こす

タッピング|カチカチ噛む癖が関節を刺激する
- 神経的なクセで起こりやすい
- 微細な衝撃が積み重なって関節にストレスを与える

偏咀嚼(片側噛み)|左右のバランスが崩れ、関節円板がずれる
- 片側だけで噛む習慣があると、関節の歪みを生む
- 円板の前方転位(クリック音)の原因にも

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